第67回関東高等学校バスケットボール選手権大会・神奈川県予選会女子決勝が5月6日に秦野市総合体育館で行われ、県立旭高校=下川井町=が大会12連覇中だった強豪・金沢総合高校=金沢区=を75-46で下し、34年ぶり2回目の優勝を果たした。6月8日から始まる関東大会本戦には予選会上位5チームが進む。
旭高は序盤、第1クオーターから17点差のリードでゲームを進めると、その後一度もリードを許すことなく勝ち切った。この日22得点の坂本コーコ麻世さん(3年)は「大会を通じ(交代を使って)全員で戦えたので、疲れを残さず良いコンディションで臨めた」と勝因を分析した。
「全国で通用する選手とチームになる」-。旭高女子バスケ部が掲げる目標の前に、常に立ちはだかってきた金沢総合高。最近では、昨年11月のウィンターカップ、今年1月の新人戦で対戦し、いずれも7点差で敗れている。「相手が強いというより自分たちの力を出し切れずに負けた」と顧問の講武達雄教諭(57)は振り返る。1月から現在までの間に「以前から目指してきた『チームで守り、チームで攻める』というのがようやく少しできるようになってきた。3年生(の能力)が伸びてきたのも大きい」と変化を話す。
春休み期間は、すべて遠征に費やした。愛知や大阪、千葉に出向き、各地のインターハイ常連校と練習試合を重ねる中で全国を具体的に意識した。主将の稲葉絵里さん(3年)は「通用しない部分もあったけど、先輩から受け継がれてきた旭高の『1対1の強さ』は、全国レベルの相手にも通用するんだと実感できた」と手応えを話した。
目指すは全国
3年連続の関東大会出場を決めた同チームだが、目標はあくまで全国。夏のインターハイに向けて6月から始まる県予選突破を目指し、練習に励んでいる。講武教諭は以前、荏田高校=都筑区=で2度の全国大会出場経験があり「3年生は負ければ引退という大会。何が起こるかわからない怖さがあるので、できる限りの準備をしたい」と気を引き締める。稲葉主将は「どのチームも絶対に勝ちたいと思っているはず。気持ちでも負けないようしっかりと練習して大会に臨みたい」と力を込めた。
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