認知症患者を地域ぐるみで見守り、支える仕組み「旭区徘徊SOSネットワークシステム」。協賛店として登録する区内団体の一つ、県理容生活衛生同業組合旭・瀬谷支部長の竹内渉さん(64)に体験談を聞いた。
――今年1月のこと。店の前を歩く老婆が気になり、20mほど追ってみた。どこへ行くの?何か探しているの?と質問したが、何も答えないので店内へ誘う。名前や住所を尋ねても口が重い。民生委員を呼び、一緒に話をすると、名字と年齢くらいは答えてくれた。「亭主関白の主人の所(家)には帰りたくない」とつぶやく。民生委員と相談し、地域ケアプラザ(地域包括支援センター)へ応援を要請。看護師が到着後、バトンタッチした。民生委員は家からセーター等を持参してくれた。これは発見時の格好がパジャマとガウンで、寒い日だったからだ。
話が進まないため、ケアプラザに連れていくことに。私が車を出し、看護師と当人を送り届けた。2時間後、看護師から無事に自宅へ送り帰したと報告があった。同施設に当人を見たことがあるという職員がいて、住所が判明。当人の夫も通報しており、警官が自宅に来ていたとのこと。連係プレーで一件落着だった。
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