稲荷神社に大灯籠 小金井兵之輔さん
小金井稲荷神社(西川島町)に昨年11月、大きな灯籠が2基設置され、参道には御影石が敷かれた。これらを整備したのは、同神社を保守管理する小金井兵之輔さん(80)。設置された灯籠の大きさは、縦10尺(約3メートル)。太陽に照らされると、光が反射して石の肌が白く輝く。奥に控える社殿の姿もひときわ神々しく見える。
同神社の由来について「おそらく大正時代に建立されたと思う」と小金井さん。当時、同地に住んでいた「小金井」姓を名乗る家、数軒が合同で伏見の稲荷大社から神様を分祀したという。しかし、時代が進んでいくにつれて徐々に神社を管理する人が減少。神社の鳥居や社殿も損傷が目立ってきた。
そこで昭和50年代から、小金井さんは私財を使って同神社の改修を実施。幼少期からの友人で当時工務店を営んでいた石井秀男さん(84)と協力し、これまでにも参道入り口の階段、鳥居、などほぼすべての部分を改修した。今回の改修でひとまず「もう手を加えるところはなくなった」と話す小金井さん。改修が終わった神社を前にして「地域の神様だから、皆さんにお参りしてもらって可愛がってもらいたい」と笑顔で話した。
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