西洗自治会 震災契機に訓練増やす 年2回で防災意識を維持
西洗自治会(上山進会長)は震災をきっかけに毎年6月初旬頃に防災訓練を実施することを決めている。今年は6月3日、西洗第三公園で実施し、港南消防署の協力の下、180人ほどの住民が参加した。
当日は高齢者や障害者など要援護者の安否確認訪問から訓練を開始。その後、倒壊家屋から被災者を救出して搬送する訓練やAED(自動体外式除細動器)を使用した心肺蘇生訓練、消火栓を使った放水訓練の3種目を3班に分かれ、順番に実施した。
倒壊した家屋の下敷きになった人を救助する訓練では、家庭防災員で、横浜防災ライセンス「資機材取扱指導員」の岡繁子さんが指導。備蓄庫の資材を使わず、自動車用のジャッキやレンガなど身近な物を使うなど、被災時を想定しながら行われた。また、岡さんは救助に必要な心構えとして「実際の状況では、指示系統がなければだめ。指揮者の役割とチームワークが重要」と解説したほか、二次被害を避けるため、自分の安全を最優先とすることや、身体が長時間圧迫されると発症し、死亡率も高いクラッシュ症候群に注意すること、工具のバールは救助活動に有効で、さらに代替することができない道具として家庭でも常備すべきなど具体的な注意点も含めて説明していた。
700世帯ほどの西洗自治会は、高齢化率が37%を超えるなど高齢者が多い。そのため、被災時にサポートが必要な要援護者対策には力を入れ、「西洗災害時助け合い協議会」という要援護者を専門に対応する組織も立ち上げているなど、防災・減災への取り組みを続けている。
上山会長は11月に行う地域防災拠点での訓練と合わせて1年に2回訓練を行うことで防災意識を維持することができると説明しており、「被災した際に自発的に動けるよう、行動できるようにしておかなければ」と訓練を振り返っていた。
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