港南土木事務所は3月、区内のバス停11カ所に計15基のベンチを設置した。
港南区は路線バスの利用率が市内で1番高く、加えて65歳以上の高齢化率も市内4位と高い状況にある。そのため、ベンチの設置でバスを待つ時間の利便性を高めることが目的だ。
同事務所は区内にある74カ所のバス停の中から1日の乗車人数が100人以上で、ベンチを設置しても歩行スペースが確保できるバス停をピックアップ。その後、近隣の自治会町内会に要望を募り、要望のあった11カ所で整備を実施した。
ベンチの整備は1基あたり約15万円の費用が必要となるが、港南区のほか、市交通局、神奈川中央交通、江ノ電バス、京浜急行バスの4事業者が費用を分担。また、ベンチの組み立ては横浜刑務所の受刑者が請け負ったほか、ベンチ設置後は地元自治会町内会が清掃などの維持管理を行う。
同事務所によると、ベンチの利用状況や地元の声を踏まえ、今後は乗車人数が20人以上100人未満のバス停も整備対象として今年度以降も設置する方針だ。
今回新しく設置された「清水橋」「港南車庫入口」バス停のベンチについて、維持管理を行う日野町内会の大友忠造会長は「今までイスを自主的に置いている場合があったが、安全面を考えて撤去してきた。安全な固定式のベンチが設置され、利用者にとても喜ばれている」と話し、「今後は地域が維持管理をしていく」と話していた。
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