”新鮮野菜”ののぼり旗がはためく「日野ゴルフセンター」(港南区日野南4丁目)。住宅地の一角にあるこの施設で、7月から野菜の朝市が開催されている。
きっかけは今年4月の施設リニューアル。「住宅地でゴルフ練習場を運営できるのも地域の皆様のおかげ。感謝の気持ちを込めて、何かしたいと思った」と、同ゴルフ練習場を経営する平和交通(株)の新井忠男社長は話す。施設周辺は店がなく、高齢者が多いエリア。遠くまで買い物に行く住民が多い現状を見て、社長自ら野菜販売を企画した。知人の紹介で地元産の食品卸を行う大喜コーポレーション(戸塚区)の仲里一郎さんに相談したところ、社長の想いに共感。「オフィス街の買い物難民を救いたい」と7年前に馬車道で始めた自身のマルシェと重なり「単なる野菜販売ではなく”地域のため”という点に心を動かされた」と仲里さん。
朝市の初日は開店前から行列に。その日の朝収穫したばかりの野菜は、有機栽培など「安心安全」を意識した市内農家のものを揃え、地元ゆかりの加工食品や調味料も並ぶ。生産者の想いや調理法を伝える対面販売が人気で、開始1時間ほどであっという間に売り切れていく。近くに住む主婦は「朝市がきっかけで初めて来た。生で食べられるとうもろこしは初めて。近くで新鮮な野菜が買えるのは有難いですね」と笑顔。新井社長も当初「横浜産の美味しい野菜がこんなにあったとは」と驚いたという。今は不定期開催だが、「将来的には『何曜日は朝市の日』と定着させたい。気軽に足を運んでもらえれば」。
次回は9月2・3・23・24日の土日、午前8時30分から12時(売切次第終了)。車の来場不可。問合せは【電話】045・841・6411。
|
<PR>
港南区・栄区版のローカルニュース最新6件
|
|
|
|
|
|
|
|
<PR>