港南区日野中央の市立日野中央高等特別支援学校(笹平みどり校長)で9月15日と16日、毎年恒例の文化祭「第37回こうよう祭」が開催された。「バザー・展示の部」として一般公開された16日は、1000人を超える来校者で賑わった。
同校は軽度の知的障害がある生徒を対象に、1981年に関東圏で初めて設立された職業教育を行う高等部のみの特別支援学校。現在は188人の生徒が在籍する。
通常の学習に加えて卒業後の就労を視野に入れた作業学習が特徴で、同校では製造部とサービス部の2分野からなる全8課を、各々の生徒が選択。こうよう祭はその学習成果を、生徒たちが発表する場となっている。
各教室には紙工課や革工課などで製造した商品が、生徒たちの元気なかけ声とともに販売されていた。ビルの清掃方法を学ぶメンテナンス課では、清掃方法を来校者に教えながら体験してもらうコーナーもあった。
メンテナンス課で学ぶ3年生の男子生徒は「校外の人たちと接するのは楽しい」と笑顔を見せていた。
同校の地域支援コーディネーターを務める小島明教諭は「障害も個々によって異なるため、それぞれに応じた職業能力を伸ばしていく必要がある。コミュニケーション能力を養うためにも、こうよう祭は地域とのつながりができる良い機会」と話していた。
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