栄区の小山台中学校で先月21日、冬季パラリンピックの長野大会(1998年)、トリノ大会(2006年)のスキー競技で金メダルを獲得した大日方(おびなた)邦子さん(45)が生徒を前に講演を行った。
小菅ケ谷小、小山台中、柏陽高の卒業生でもある地元出身の大日方さんは「30年前は沼があったり、その辺にマムシが当たり前にいるくらいだった」と懐かしみながら、自身の体験を振り返った。
3歳の時の交通事故で足が不自由になった大日方さんは、車いすでの生活が周りから特別視されるのを不安に感じていたという。転機は中学生の頃、座った状態で滑れる「チェアスキー」と出会い、すぐさま練習場所を問い合わせ、競技を始めたという。
「あの時、もし勇気を出して行動に移していなかったら、その後のいろんな経験はできていない」。自身のことを振り返り、「偶然の出会いが来たとき、勇気を出してみれば大きく未来は開ける」と生徒たちにエールを送った。
参加した女子生徒は「やりたいなと思っても、それまでのことが多い。失敗をおそれずに挑戦してみようと思った」と感想を話した。
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