「小さい頃から家の中で防災無線が飛び交う環境で暮らしてきたので、消防団に入るのは自然なことでした」と話す片沼美亜さん(写真中央)。6月3日に18歳の誕生日を迎え、その日に地元の西消防団(原口幸多夫団長)に入団した。
西消防団には現在172人(うち女性40人)が所属するが、団員の減少や高齢化は日本全国の消防団共通の課題。そんな中での”現役女子高生入団”という明るい話題に期待が集まる。
久保町で日蓮宗大願寺の住職を務める父、顕修さんと母、亜子さんはともに団員歴10年以上のベテラン。「入団を押し付けたことはない。自ら希望してくれて嬉しい」と話す。
入団してまだ間もないが、先日行われた送水訓練で初めて放水管を握り、「周りの支えもあってか、思ったほど重たくなかった」と早くも自信を覗かせる。
現在高校3年生で大学受験も控えるが、「無理はしません。長く続けられるよう、自分のできる範囲で参加していくつもりです」と、あくまでも自然体だ。
団の活性化目指す
これからの目標は同年代の若い団員を増やすこと。「友達にも地域のために何かしたいという人は多い。団のことを知れば興味を持つ人は多いはず」とボーイスカウト時代の友人に声を掛け、勧誘活動を進める。
「吹奏楽団や水上スキー部隊を作りたい」。若い感性で次々とアイデアを出すが「でも、まずは制服をもっと可愛くしたいです」と白い歯を見せた。
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