東北随一の港町として知られる大船渡の市民を、同じ港町の横浜に招待したい―。
こうしたプロジェクトが、中区で進められている。中心となっているのは社会福祉協議会やボランティア連絡会、区役所など。企業や団体も次々と名乗りを上げるなど、支援の動きは区内全域へと広がりを見せている。
「おおふなと『がんばっぺし』心プロジェクト」と名づけられたこの支援活動。3月29日から31日まで2泊3日の日程で大船渡市民80人を横浜に招き、横浜観光を楽しんでもらおうというものだ。
岩手県唯一の国際港で、横浜船籍の豪華客船「飛鳥II」が20年連続で寄港するなど、横浜とも縁が深い大船渡市。中区社協の担当者は「被災者の皆さんに明日への希望を持ってもらうとともに、中区民に被災者の想いを共有してもらえれば」と話す。
昨年第2期がスタートした「中区地域福祉保健計画『中なかいいネ!』」の趣旨にも合致するとして、中区役所も積極的に支援。すでに複数のホテルによる宿泊施設の提供や奉仕団体が協力を申し出るなど、支援の動きが広がる。
今回招待する大船渡市大船渡町浜町地区は、沿岸部に位置し、津波による壊滅的な被害を受けた。大船渡市出身のIT企業経営者で、同プロジェクトにおける大船渡とのパイプ役ともなっている永澤信見さんは「バラバラになった住民同士の旧交を温めるとともに、新たなまちづくり、地域づくりを考えるチャンスにしてもらえれば」と話す。
現在、食事や弁当、土産品の提供のほか、滞在中のボランティアガイド、移動困難者の付き添い、必要経費の寄付(個人1口1千円3口以上、法人団体1口1万円)などの支援を呼びかけている。問合せは中区社会福祉協議会【電話】045・681・6664まで。
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