着実な成長を遂げている同クラブ
関内駅そばの「太洋歯科クリニック」（中区万代町）は、全国的にも珍しい「卓球部のある歯医者さん」として知られている。発足以来、着実な強化を続け、目標とする「日本一」も視野に入ってきた。
卓球部がスタートしたのは今から４年前。中学、高校と卓球部に所属していた同医院院長の蕭敬意さんが「運動不足解消に」と始めたのがきっかけだ。大会にも出場したが連戦連敗。すると蕭院長の負けじ魂に火が付く。「どうせやるなら日本一を目指そう」と選手の勧誘にも乗り出した。
その後、大学でも活躍した木戸亜希穂さんらが加入すると、09年にはクラブチーム日本一を決める「全日本卓球クラブ選手権」に初出場を果たす。11年にも再び同大会へ出場し、予選リーグで敗れたものの強豪チームに善戦。その後の全日本選手権（ダブルス）にも出場するなど、着実な成長を遂げている。
昼間は同院の職員として働く選手たち。「日本中で卓球部を持っている歯医者さんはうちだけでは」と蕭院長は笑う。「地元の人から応援してもらえるチームになりたい。そのためにも選手にはまずは人間として、社会人として成長してほしい」と話す。
ジュニアチームも発足
地域貢献にも積極的な同チーム。高校や地元のクラブでのコーチを定期的に行っているほか、４月から元実業団チームの下部クラブをサポートして、小中学生チーム「横浜太洋ジュニア」もスタートさせる。
「生まれ育った横浜市、そして神奈川県全体の競技レベルの向上につながればうれしい」と蕭院長。ジュニアチームへの問い合わせは【電話】０４５・４０１・７６０４まで。
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