奉仕団体の横浜キワニスクラブ(梅田嘉明会長)は6月19日、西区のホテルで、ブラインドサッカーチーム「ブエンカンビオ」代表の落合啓士さん(36)=都筑区=に「第37回社会公益賞」を贈った。
公益賞は、長い間献身的な苦労を続けているにもかかわらず、世間に知られず報いられることも少ない人や団体を同クラブで探し、毎年表彰するもの。
自らも視覚障害を持つ落合さんは、設立したブラインドサッカーチームの活動を通して、視覚障害を持つ子どもたちに身体を動かし、汗をかくことの喜びと充実感を教え、また近年は小中学生らを対象に、心を豊かにする体験型授業などに取り組んでいる。これらの活動が、障害を乗り越え多くの視覚障害者に勇気を与え続けているとして、今回の受賞となった。
表彰式で同賞の選考委員の委員長を務めた堀辰雄さんは、「小中学生を対象とした授業など、社会啓発活動が高く評価された。選考対象の中で、社会公益賞にもっとふさわしい」と話していた。
落合さんは、10歳の頃に視力が衰えていく難病を発症し、一度サッカーを断念。しかし26歳でのブラインドサッカーとの出会いが転機に。「障害を受け入れられない時もありましたが、この出会いで変わりました。障害に関係なく渡り合える社会をつくっていきたい」と意気込みを語っていた。
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