「海から船でビール工場見学に訪れる」新たなアクセスルートが誕生─。
キリンビール(株)横浜工場(勝間田達広工場長)=鶴見区生麦=で8月23日、工場横の入江川護岸に設置された「キリン桟橋」の完成式と工場見学客を乗せた第一便の歓迎セレモニーが行われた。
当日の第一便は、ヨコハマグランドインターコンチネンタルホテルの専用クルーズ船が、ホテルに隣接するぷかり桟橋から出航。ピア象の鼻桟橋出航の京浜フェリーボートの船とあわせて、約30人の見学客が海上ルートから訪れた。完成式で勝間田工場長は「少しでも地域に恩返しをと考えた。横浜港の海上交通の拠点の一つにできれば」とあいさつ。家族で参加していた市内在住の女性は「いつもと違う景色が見られて気持ちよかった。また(海から)来てみたい」と笑顔を見せた。
生麦での操業開始から今年で90周年となる同工場。桟橋の設置は、10月1日に工場見学コースがリニューアルすることに合わせて実現したもので、新たな魅力を創造し、さらなる集客につなげることがねらい。「いつかは海からのルートを」と願っていたという同工場は、昨年夏ごろ、市港湾局に設置を相談。みなとみらい周辺の桟橋を拠点とする観光船事業者3社とも協議を重ね、準備を進めてきた。
10月から週3日運航
9月中はレストラン利用者のチャーター便のみ。見学コースがリニューアルする10月から、週3日2便程度運航予定だ。各社の運航スケジュールは未定だが、ヨコハマグランドインターコンチネンタルホテルでは、10月中は水・土曜午後3時からの運航が決まっている(11月以降は未定)。
同ホテルではディナー前に工場見学ができる時間帯に設定したといい「(試乗した)お客様からも楽しかったと好評だった。今後ホテルの魅力的なアクティビティの一つとして、PRしていきたい」と話している。
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