「白楽バーコネクション カクテルデースタンプラリー」の音頭をとる 島田 孝一さん 港北区在住 38歳
「バー」で人つなぐ
○…バーの街、白楽。30店舗以上が軒を連ねるバーの魅力を発信し街を盛り上げようと、今年もスタンプラリーを企画した。「白楽や六角橋を、夜も人が集まって楽しめる街にしたい」。イベントへの想いは強く、周辺8店とともにそれぞれのオリジナルモヒートで訪れた人をもてなす。「店同士のつながりがあることは、お客さんにも良いこと。僕たちの仲が良いと、いろんなお店に行きやすくなるでしょ」と微笑む。
○…生まれは菊名。子どもの頃はおとなしい性格だったが、「学校中の蛇口を全部外すいたずらをしていた」と、その物腰の柔らかい口調からは想像つかない個性的な一面もあった。大学時代は好奇心の赴くまま東南アジアやヨーロッパなど30カ国以上に足を運び、現地の人々とふれあった。時には紛争地域にも踏み入れ、様々な価値観を吸収したという。
○…全国のバーから年賀状が届くほどのウイスキー好きで、「人と関われる仕事をしよう」と、29歳のときバーを開こうと決心。勤めていた会社からの昇進の打診を断り、ウイスキーの本場スコットランドへ。運よくウイスキー作りの巨匠、ジム・マッキュワン氏の蒸留所で半年間修業。帰国して都内のバーなどで働いた後、2009年に独立開業。蒸留所の名前を借りて「ラディー」と名付けた。仕事で来日したワッキュワン氏も「日本に行くなら孝一の店に行きたい」と来店してくれた。今では地元客はもちろん、取り扱っている珍しいスコッチを求めて遠方から訪れる人もいる。「ウイスキーができる土地や作っている人を肌で感じたことは大きかった」
○…休みの日は、常連客や周辺のバー仲間との交流イベントの企画準備で忙しい。「今度はみんなで北海道に行ってきます」とにっこり。「この街が人と人のつながりを作り出すベースとなって、うちのお店がそのきっかけになったらいいなと思っています」
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