地元宮前市民館で10月23日にチャリティ公演を行なうピアニスト 清水 和音さん 区内在住 52歳
演奏で地元に恩返しを
○…国内の名立たるホールを満席にしてきたピアニストが地元市民館のステージに立つ。目的は障がい者福祉や震災で被災した障がい者支援のためのチャリティ。「ホールの音響や楽器(ピアノ)は問わない。こういう時、演奏家は演奏でしか力になれないですから。それに、一住民として少しでも地域に恩返しないと」と気さくな語り口でチャリティ公演の意義を話す。
○…東京都出身。4歳でピアノをはじめる。17歳で日本音楽コンクール3位、19歳でジュネーブに留学、そして20歳でパリのロン=ティボー国際コンクール・ピアノ部門で優勝。リサイタル賞も受賞した。「当時は今とは違って海外に出る日本人が少なかった。だからラッキーだったんですよ」。世界各地の交響楽団との共演など国内外で広く活躍。今年は演奏活動30年。成功の陰に努力ありというが「若い頃はあまり練習しなくても弾けた。むしろ今のほうが練習しているよ」と笑みを浮かべる。
○…宮前区に住んで約10年。その前は高津区に住んでいた。市内には昭和音大や洗足学園などの付属ホールやミューザ川崎などがあるものの「宮前区にあるのは残念ながら市民館だけ。周辺には演奏家も多く住んでいるので、地域の音楽振興のためにも施設の充実を」と話す。それでも、「ピアニストは他の演奏家と違って、その場所(ホール)にあるピアノを使うことに慣れている。だから問題ないですよ」。
○…趣味はカメラ。特にニコンをこよなく愛し、「撮るのも好きだけど、僕はカメラを触っているだけで満足」とニコリ。「弦楽器は古いものが名器と呼ばれるけどピアノは新しい方が断然音がいい。カメラも古いフィルムカメラより最新型だね」。プライベートでは3人の男子を育てた父。「とやかく言わない。本人たちのやりたいようにやらせる。おかげで誰も音楽の道には進まなかった」と朗らかに笑う。
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4月26日
4月19日