宮前区の新区長 石澤 桂司さん 川崎区在住 56歳
思い出深い30周年に
○…宮前区誕生30年の節目の今年、区長に就任した。前任は中原区副区長。柔和な表情と丁寧な受け答えに誠実な人柄がにじむ。「これまで多くの方々が積み重ねてきた歴史の上に、今の宮前区があると思っています。責任は重いですが区民の皆さんと一緒に思い出深い1年にしていけたらいいですね」と抱負を語る。
〇…横浜市鶴見区生まれ。幼い頃に川崎区に越してから、結婚当初の一時期を除き、人生のほとんどを川崎区で過ごす。「宮前区は丘陵のなかを田園都市線が爽やかに走り、明るい陽射しが降り注ぐ住宅地というイメージ」。着任前は「都心を意識した若い世代が住む街」という印象が強かった。しかし、4月1日に開かれた宮崎台の「ふる里さくらまつり」に参加したところ、ステージ前に集まった区民を見て、その思いを新たにしたという。「親子連れからお年寄りまでたくさんの方々が私の話を熱心に聞いてくれたんです。まさにここが”ふる里”なんだなと感じました」
〇…明治大学法学部を卒業し、1978年入庁。2003年には総務局人事部主幹として、市の第1次人材育成基本計画の策定にもかかわり、現在の人事評価システムの基礎をつくった。「いい先輩、そしていい後輩に恵まれて今の私があると思っています」。中原区の副区長時代に「地域の方々の温かさに触れ、また貴重な生の声を聞くことができた」経験を活かし、「宮前区でも区民の皆さんとのふれあいを楽しみにしています」と、地域との対話を重視する姿勢を強調する。
〇…趣味は家庭菜園。3年前から自宅の庭でナスやゴーヤ、ミニトマトなどを植えている。「家族との散歩や土いじりがリフレッシュの時間ですね」。手帳には心に残ったフレーズや言葉を書き留めている。最近のページには職員研修で聞いた一節があった。「アイディアは簡単に出るものではない。血と汗と勉強と経験の結果生まれるものである」
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4月26日
4月19日