土橋の園芸クラブ「土橋矢上クラブ」の会長を務める 老門(おいかど)泰三さん 土橋在住 72歳
木々を育み人をつなぐ
○…東名土橋公園前の矢上川水路敷を花や緑あふれるスポットにしようと、3月1日、「土橋矢上クラブ」を発足させた。メンバーは26人。3月末には植樹会を行い、メンバーらが約400平方メートルの敷地内にハナモモや夏みかん、サザンカ、金柑、サルスベリなど9種類約80株を植えた。「1年中、花が咲く彩りあふれる場所にしたい。区民の憩いの場所になったら嬉しい」と抱負を話す。
○…以前の水路敷は雑草が生い茂り、ゴミが散乱しているような場所だった。「通るたびに心が痛んだ」。そこで、近隣住民の手で美しい憩いの場にしようと行政に提案した。当初は東名インター正面にある花壇などを世話する「土橋園芸クラブ」で対応する予定だった。しかし、花と木では作業内容が異なることから別団体を立ち上げた。「同じように心を痛めている人が多くてね。すぐに人数が揃ったよ」
○…矢上クラブの魅力のひとつがメンバー同士の結束力。皆で草むしりや清掃をした後、近所の飲食店で1杯飲んで絆を深めている。「植物という共通の趣味があるから普段は交わらないような人とも仲良くなれる」。会報誌は月に1回程度発行し、情報の共有にも努めている。今後は活動の拡大も目指す。「様々なイベントを仕掛けて人と人をつなぐクラブにしていく」
○…宮前区に住んで35年。大手電機メーカー入社後、CDやDVDなどに使われるレーザー開発にも携わってきた。地域と深く関わるようになったのは、定年退職してから。自身を「技術屋で性格が真面目」と分析し、「地域と真面目に取り組んでいたら自然といろんな役職を頼まれるようになっちゃって」と笑う。現在では老人クラブや育成会などの役職も兼務する。15年ほど前からは自宅の近所に畑を借りて野菜を栽培している。「充実感をもたらす土いじりはこれからも続けたい」と優しい表情を浮かべた。
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4月26日
4月19日