宮前区全町内・自治会連合会の会長に就任した 杉田 進さん 菅生在住 67歳
「つながり」を「絆」に
○…6月1日付けで会長に選ばれた。折りしも今年は宮前区誕生30周年という節目。「30年といっても自分の中ではほんの10年前くらいの感覚。あっという間に過ぎたなぁ」と時の流れに目を細める。「多くの皆さんの声を聞きながら地域の発展をめざして頑張りたい」と柔和な笑顔で意気込みを語る。
○…蔵敷自治会、向ヶ丘地区連合町内会で会長を務め、今年度は市連副会長も務めることとなる。「組織が大きくなるにつれ、単会だけの考えではなく、広い視点での発言が求められる難しい役割」と苦笑する。束ねる自治会・町内会活動は多岐にわたるが、特に昨年の東日本大震災以降、変化が見えてきたという。「いざという時に頼りになるのは隣近所。そのために普段から何が必要かを住民自身が考えるようになった」。重点課題としても地域の防災体制の充実などをあげる。
○…大学卒業後、海洋開発で使われる測量機器の会社に勤務。その後、独立を経て、家業である農業の道を志したのは50歳をすぎてから。師である父はすでに亡くなり、農協の後継者学校などで農業のいろはを学んだ。当時高校を出たばかりの長男と二人三脚で「受け継がれてきた農地を守っていきたい」と汗を流してきた。農薬はできるだけ使わず、形は悪くても安心して食べられる野菜をつくっている。5年ほど前からはその長男に切り盛りを任せ、自身は一線から引いた。「自分が自治会活動に専念することで長男の成長にもなる」とニコリ。
○…兼任する30周年記念事業実行委員会の会長として、7月1日に宮前区総合庁舎で開かれる式典と祭りへの来場を呼びかける。「30周年をきっかけに、区民の間に色々な『つながり』ができればいい」。趣味は旅行。国内はもちろん海外にも精力的に足をのばす。「つながり」を「絆」にかえる宮前区の自治会・町内会の活動を力強くけん引してもらいたい。
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4月26日
4月19日