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宮前区版 公開:2016年3月18日 エリアトップへ

在宅障がい者親の会代表など、地域福祉活動に取り組む 渡辺 寛美さん 菅生在住 65歳

公開:2016年3月18日

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障害者の暮らしの場を

 ○…受け入れ施設不足が問題となっている知的障害者の居場所づくりのため、「在宅障がい者親の会」を立ち上げ、代表として約8年地域を駆け回ってきた。これまで市議会に施設増設依頼の請願を3度提出し、全て採択された。3度目の署名は4500人超。市内南部地区に入所施設が開設する見通しが明るくなってきた。「進展は一歩一歩だが、この施設ができたら私の役目は一区切り。若い親も増える中、次世代につなげたい」と未来を見据える。

 ○…平瀬川付近に住み始めたのが32年ほど前。「ふるさとを綺麗に」という思いで川辺の草刈をするなど、地域活動に繰り出した。区まちづくり協議会にも所属し、障害のある息子がいたことから区内水沢に障害者支援施設を建てる検討委員会に参加。「地域で出会った方や障害者の親の皆さんのおかげで実現できた時は本当に嬉しかった」と当時を思い出す。しかし、まだまだ施設は不足。「新しい施設をつくらなければ」。その想いだけで突き進んだ。

 ○…新潟県出身。奈良時代に藤原氏が建立、上杉氏や武田氏も訪れた越後の古刹「雲洞庵」を継ぐ家系の長女として生まれた。幼い頃は修行の毎日。「友達ともあまり遊ばず、大人しい子だった。今とは正反対」と笑う。都会への憧れから結婚を機に地元を出たが、「社会貢献の気持ちは当時の教えがあってこそ」とも。現在は3人の子、4人の孫を持つおばあちゃん。「皆本当にかわいい」と愛情たっぷりの笑顔だ。

 ○…さらなる障害者の居場所づくりのため、今年NPO法人「宮前かぐやの里」を立ち上げた。4月には区内有馬にグループホームを開所する。「重度障害者を受け入れられる施設、学習支援施設もつくりたい」と夢はまだまだ広がる。この数年は寝る間も惜しんで活動してきたが、「嬉しいことで泣いてばかり。つらかったことは一度もない」ときっぱり。日々の出会いを大切に、歩み続ける。

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