地域の課題を区民が見つけ区と協働で解決する第5期宮前区区民会議(宮崎孝委員長)が9日、活動の集大成となる提案書を野本紀子区長に手渡した。区長は「提案は宝物のような内容。市政に反映させたい」と話した。
第5期宮前区区民会議は、20人のメンバーで2014年4月に始動。任期は2年で、今年3月までとなっている。
今期はスタート当初の意見交換で審議するテーマの方向性を2つに絞り、誰もが住み慣れたまちでいつまでも元気に暮らし続けることができる社会をつくることをテーマとした「誰もがくらしやすいまちをめざす部会」と、区の魅力的な地域資源を地元はもちろん区外、市外から訪れる人にも知ってもらえるための情報発信手段をテーマとした「みやまえ魅力探訪部会」の2つの専門部会を設置した。
提出された提案書で「誰もがくらしやすいまちをめざす部会」は、宮前区らしい地域包括ケアシステムがしっかりと機能し、より住みやすい地域社会になるために地域住民の出会い・交流や見守りなどの機能をもった『ほっとやすらぎステーション』を区内各地に広げていくことを提案。同ステーションの一つの形として、地域の7自治会と福祉施設・教育機関等が集まり結成された「稗原ゆ〜ず連絡会」の運営支援と他地域への展開も合わせて提案した。一方で実現に向けた課題として、「行政との連携」や「地域の理解」を挙げた。
また、「みやまえ魅力探訪部会」は、地域で様々な情報を持っている「ひと」と、取り組みを進める地域活動団体の「ひと」が手を結び、SNS、行政刊行物、各種メディアなどあらゆる情報発信手段を集約し発信する仕組み「みやまえ魅力探訪ネットワーク」を提案した。こちらは「中心的機能をどのような組織が担うか」が課題とされた。
提案書の最後には、同区民会議の継続的な課題も明記された。
野本区長は、「検討内容は素晴らしい。今後の宮前のまちづくりに役立つと確信している」と話していた。
宮前区版のトップニュース最新6件
|
|
|
|
|
|