福田紀彦市長が直接市民からの意見を聴く場として月1回各区巡回で開かれている区民車座集会が、11日に宮前区役所を会場に開かれた。今回は初の試みとして、宮前子ども会議と連携。子どもたちが描く未来とその課題や改善策を発表。福田市長は特に環境問題への関心の高さなどに驚いていた。
子ども会議は、学校と連携し地域の教育力向上を目指して活動する市民グループ宮前区地域教育会議の主催。子どもたちが成長する上で取り巻く様々な課題を皆で話し合い考えていきながら、地域や周りと連携して取組む場をつくっていこうと定期的に開催されているもの。
当日は、市内の小学5年生から中学3年生までの28人が参加し、6グループに分かれて討論した。話し合いのテーマは「こういう未来に生きていきたい」。
子どもたちは、環境、政治、学力、交通、外国人交流などの課題を挙げ、現状の問題点を指摘しながら、その改善策を国など取り巻くもの全体と個人に分け表に示した。
その結果をその後開かれた車座集会で、市長にグループごとに発表した。
一番多く課題として上がったのが、地球温暖化、PM2・5、原発などの環境問題で、「緑を増やす」「技術革新を進める」「LED化を進める」などを改善策として発表。市長は知識や情報の深さに感心。「すでに全市の外灯のLED化を進めています」と答えたほか、「川崎市の技術力は非常に高いこと知ってる?」などと問いかけ、市の未来像などを語った。中には「さらなる学力向上を図りたい」という課題に「学校対抗クイズ大会の開催」といった子どもらしい提案もあった。
全グループの発表後、市長は18世紀に一人で9年かけて辞書をつくりあげたサミュエル・ジョンソンの例を挙げ、「偉業を達成するには継続することが大事。皆さんも発表で上がった自分たちでもできることを、今日から行動に移し、やり続けてください」と話した。
終了後本紙の取材に市長は「子どもたちの意見も積極的に市政に取りこんでいきたい」と話した。
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