オオタカの生態記録写真集「里山オオタカ物語」をまとめた 梅津 潤さん 鷺沼在住 64歳
オオタカ見守る優しい眼
○…川崎市内、神奈川県内にあるオオタカの営巣地に足を運び、オオタカの一年を通じた生態を記録写真集にまとめた。「皆さんにもっとオオタカのことを理解してもらいたい。そして保護の動きにつながれば」と目を細める。折しも写真集が完成したタイミングで、オオタカの希少種指定が解除される動きがある。「生息数が増えたという報告があるが、肌感覚ではそんなに増えたとは思えない。これからが心配。守っていかなければ」と警鐘を鳴らす。
○…「写真の達人」として認められたフォトマスター検定EX(野鳥部門)の資格を持つ。これまでに数々の写真コンテストで受賞歴もある。写真を本格的に始めたのは二十歳のころ。学生時代で、主に山の写真や風景写真を撮影していたという。しかし、仕事をはじめてからだんだんと山に出かける時間がなくなり、始めたのが野鳥撮影だ。「青や黄色…、鳥はキレイな色をしています。自然の風景の中にキレイな鳥がいるシーンを表現するのが魅力」と夢中になった。
○…野鳥の中でもオオタカの虜に。「とにかくカッコいい鳥。身近にこんなすごい鳥がいるのを知らなかった」。オオタカの話になると、物静かな語り口調のトーンが上がる。「どういう生活をしているか、何をやっているか。暮らしを見てみたい」という興味が写真集づくりの原点。納得いくまでに10年以上の月日を費やした。記録集に収められたオオタカの写真は580点。中でも雄と雌の2羽の営みを切り取った1枚がお気に入りだ。しかし、最近は趣味でオオタカを撮影しようとするカメラマンが増えていることが気がかり。「警戒心が強い鳥。遊びで追い掛け回すと、子育てをやめて出て行ってしまうことがある」と注意を呼びかける。
○…東京生まれ。妻と2人暮らし。お気に入りの撮影スポットは軽井沢。好きな食べ物はラーメン、そば。好きなアイドルは山本彩と茶目っ気たっぷりの一面も。
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4月26日
4月19日