今月12日教育文化会館田島分館(プラザ田島)でラグタイムジャズ演奏を行う アレェクスェイ・ルミィヤンツェフさん 川崎区大島在住 42歳
ラグタイムの曲を未来に
○…ジャズの原型でイギリスの喜劇俳優チャップリンがこよなく愛したシンコペーション・メロディーとして知られるラグタイム。8年前に来日し、日本各地で行われるフェスティバルや演奏会に出演する傍ら、老人ホームや学校など地元を中心にボランティアで演奏会などを開いている。プラザ田島で定期的に練習を行っていることから交流が深まり、昨年に続き演奏会を行うことになった。「プラザ田島のピアノの音は素晴らしいので地域の人にも、是非聞いてもらいたい」
○…ロシアのサンクトペテルブルク出身。幼少期におもちゃの楽器で遊んでいるうちに、自然と音楽好きになり、6歳から鍵盤の前に座った。自ずと音楽の道に進む決心を固め、小学校から音楽学校に進学。リムスキー・コルサコフ音楽大学を卒業後、ドイツのケルン音楽大学に留学し、クラッシック・作曲科やジャズ・ピアノ科で学ぶなど25年にわたり技術を磨いた。
○…ラグタイムとの出会いはドイツ留学時。ドイツ最古のジャズバーでピアノ演奏をしたとき、19世紀を代表するラグタイム演奏家のスコット・ジョップリンの音に触れたことがきっかけ。「今まで体験したことのない、珍しく楽しい音楽」と感銘を受けた。クラッシックとジャズに長年携わってきたこともあり「この音楽をやるには私が適任。両方の技量を同時に活かせる」と、この世界に飛び込んだ。今では世界でも屈指の演奏家で、日本では唯一のプロとして活躍する。「有名・無名問わずラグタイムの数々の曲に明かりを灯し、今に再現したい」
○…留学先のドイツで出会い結婚した裕美夫人と2人暮らし。夫人の実家が横浜にあることから交通アクセスがいい川崎で暮らす。「東京や横浜だけでなく、羽田にもアクセスしやすい。『音楽のまちかわさき』というロケーションもすばらしい」。日本食は好物で特に「刺身とわさびの組み合わせが最高」と笑顔で話す。
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4月26日
4月19日