少年消防クラブ指導者として総務大臣表彰を受賞した 沖山 秀次郎(ひでじろう)さん 川崎区桜本在住 78歳
「子どもが好きだから」
○…防火や防災に関する知識を体験学習を通じて身に付ける少年消防クラブ。川崎区の臨港地域でクラブ指導者を30年以上にわたり務め、その長年の功績が認められた。同クラブは小学3から6年生が対象。周知勧誘をはじめ、保護者の積極的な参加を促し、体験活動の引率などボランティアで引き受けてきた。「大したことはやってないと思っているけど、続けてきたことが、子どもの役に立っていると認められたのなら、素直にうれしい」と目を細める。
○…息子が小学3年生のときに誘われ参加したことがきっかけ。クラブの存在も活動も知らなかったが、消防車の放水体験や津波避難訓練、心肺蘇生法など、息子と一緒に活動するうちに大切さを実感。息子が卒業してからも指導者を続けてきた。「はしご車の乗車や消防艇の乗船は子どもに人気。楽しみながら、命の尊さを知ってもらいたい」
○…生まれは埼玉県だが、2歳ごろに川崎区に移り住んだ。6人きょうだいの三男坊で、小学校4年の頃から新聞配達で家計を助け、毎日の飯炊きが日課だった。大工職人だった父親に憧れ、自身も大工の道に進み、木造住宅からマンションまで手掛けたという。息子や娘を通じて子ども会の活動に積極的になり、羽根つきやドッジボールにも熱中。「みんな自分の子どもや孫みたいなもの」と長年サポート役を務めてきた。
○…「元来、世話好きな性格」と、5年ほど前から交通安全指導員も務め、子どもが登校する月から金曜日の朝は、交通安全の黄色い旗を持ち通学路に立っている。「子どもが好きだから。時々、消防クラブの勧誘もやってるよ」と笑う。「これからも健康第一で今やっている活動を長く続けていきたい」
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4月26日
4月19日