極真空手の日本予選で優勝して、11月にフランスでおこなわれる世界大会に出場する 森田 奈男樹さん 川崎区大島在住 20歳
「誰よりも強くなりたい」
○…1月に千葉で開かれた極真空手・KWFワールドカップ国際空手グランプリ日本予選の一般男子中量級(70kg以下)クラスで初優勝した。あわせて、11月にフランスで行われる全世界空手道選手権大会への出場権を獲得した。流派や国籍を問わない今大会には、ブラジル、アルゼンチン、ロシアなどの強豪国から多くの選手が出場。4試合を勝ち抜き、大会を制した。「ほっとした気持ちもあるが、まだ一つの通過点を突破しただけ。世界大会でもチャンピオンを目指したい」と現状に満足する様子はない。
○…生まれも育ちも川崎区。小学2年の頃、総合格闘技で活躍する山本”KID”徳郁選手に憧れ、心配する母親を説得し、自宅から程近い宮本道場の門を叩いた。当時は学校に遅刻して登校するなどやんちゃ坊主。空手に対しても中学生の頃まではどんなに練習しても結果が出ない歯がゆさと遊びたい思いから何度も辞めることを考えていた。高校に進学すると一転、全国の舞台で活躍しはじめ、生活態度も空手との向き合い方も変わった。「もっと強くなりたい」。持ち前の負けん気に火がつき、空手にのめり込んでいった。2年前には、念願だった全日本大会で優勝。今では様々な大会を制している。
○…週6日、1日4時間以上の厳しい練習をこなす「空手漬け」の日々を過ごす。師範いわく「努力の選手」。ウエイトトレーニングや連続ミット打ちなど他の選手が根をあげてしまうような厳しい練習にも100%の力で臨む。「誰よりも強くなりたいという思いがあるからがんばれる」
○…一方で最近は指導にも興味がわいてきている。週に2回道場で小学生の指導にあたり、子どもたちからは「奈男樹くん」と親しみをこめて呼ばれている。「僕のアドバイスで強くなったり、技術がつくとすごくうれしい」とはにかむ。後進の育成にも力を入れていく覚悟だ。
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4月26日
4月19日