70歳でプロボクサーとの挑戦を目指して練習に励んでいる 赤嶺 進一さん 浅田在住 66歳
ほとばしるボクシング魂
○…毎日、自宅近くの小田7丁目公園などでボクシングトレーニングに汗を流す。目下の目標は「70歳で再びリングに上がり、プロと戦う姿を孫に見せること」。大学2年から37歳までアマチュアボクシングのリングに上がっていた。ボクシング魂に火がついたのは50歳の時。知り合いの20代の現役のプロキックボクサーと試合を行うことになった。結果は引き分けだったが「まだやれる」とジムの門を叩いた。60歳まで通い、プロ・アマ問わず約50人とスパーリングをこなし、還暦の時には後楽園ホールで47歳のアマチュアボクサーとエキシビジョンマッチを行った。
○…相撲や柔道、空手やキックボクシングと数々の格闘技を経験した中で、ボクシングの無駄のない細やかな動きに魅せられた。「常に危険と隣り合わせ。その恐怖に打ち勝つこと」が魅力。ある境地に達すると無心になり、相手のパンチがスローモーションに見えるとも。そうした瞬間を何度か経験し、県社会人ライト級王者にも輝いた。もっとも「ボクシングは勝ち負けではない。自分を高める競技だ」とも。
○…長年、教師として市内の小学校で教鞭をとった。「子どもたちに自身や努力、勇気、優しさを身に付けてほしい」と、赴任先の南河原小や渡田小などでボクシングクラブを作り、指導を行った。ジムでも指導を行い、中には現在プロで活躍する教え子も。今は、街頭練習で知り合った合気道の指導者をはじめ、アメリカ人にも教えるのが日課。「2人ともプロレベルの腕前」と成長を喜ぶ。
○… 5月からは教育ボランティアにも携わる。藤崎小で週2回、障害のある子どもの見守りや勉強のサポートを行い、渡田小で週1回、寺子屋で宿題を見ている。持ち前の明るさと面倒見の良さから、子どもたちにはすっかり懐かれ「次はいつ来るの?」とせがまれる。子どもたちへの愛情にも満ち溢れている。
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3月15日
3月8日