町田市 景観協定を初認可 都内で最大規模
町田市はこのほど、景観協定を初めて認可した。この協定は戸建て住宅地に定められたものでは都内最大となる(196区画)。
町田市は2009年12月に『町田市景観計画』を策定し、「生活風景に魅力と豊かさを感じられるまち」を基本理念とする、市民・事業者・行政による協働の景観づくりを目指している。
認可を受けたのは小田急不動産株式会社のリーフェア町田小山ケ丘(小山ケ丘6丁目1の42〜237)。この地域では、電線類の地中化や区域南側の緑地と連続する外周や敷地内の積極的な緑化のほか、公園の設置、ゆとりある敷地規模や建物の配置、高さや形態、色合いなどの揃った街並み形成など景観に配慮して開発が行われた。
分譲に先立ち、住民が守るべき基準があらかじめ定められた。これは、建て替えなどによる景観の変化などに対するトラブルを未然に防ぎ、開放的で緑豊かな住環境の維持を図ることを目的している。
町田市は「今回の景観協定の認可が、事業者との協働による景観づくりの一つとして、今後の市の景観づくりの普及啓発につながり、事業者提案だけでなく、市民提案のルールづくりも含め、同様の事例が増えていくことが期待できる」と話している。
景観協定では、様ざまな基準が設けられているが、主に【1】屋根には1/10以上の勾配を付ける、【2】屋根や外壁の色彩の制限(関東ローム層の赤い屋根、緑の映える淡いベージュの外壁を基調として、暖色系の使用可能範囲を広め、寒色系の色彩可能範囲を狭めた色彩基準)、【3】建物の階数は2階以下、高さは10m以下、【4】塀などは50%以上の透明性のあるフェンスや生垣とし、高さは1・2m(公園・緑地に面する部分は1・5m)以上を確保する、【5】敷地の区画変更の制限、【6】アンテナなどは7m以下、【7】植栽の維持管理や緑地帯の保全、【8】屋外広告の設置の制限(周辺環境と調和し、面積0・3平方メートル以下のものは設置可能)などがある。
協定は9月25日付で認可された。
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