4月の市議会議員選挙後初となる市議会6月定例会が、最終日となる6月25日の本会議で閉会した。
この定例会では、提出されていた2015年度市一般会計の補正予算案をはじめ、5つの陳情や4つの議員提出議案など18案件について議決や報告などが行われた。
マイナンバーを議論
6月定例会に提出された補正予算案の金額は、1億1199万6千円。内訳は、全国的に今年10月から通知が開始される社会保障・税番号制度(通称・マイナンバー)に伴う個人番号カードなどの交付経費の増額分となっている。
マイナンバーについては、6月定例会でも、制度実施の延期と廃止を求める意見書が、議員提出議案として提出されている。
25日の本会議では、補正予算案に関して、自民党・新政クラブ、公明党、明るいみらい大和が賛成、日本共産党、虹の会、神奈川ネットワーク運動が反対し、賛成多数で原案通り可決された。また、意見書については補正予算案に反対した共産党、虹の会、神奈川ネットが意見書への賛成に回り、賛成少数で否決された。
安保法制関連は否決
また、現在国会でも議論が行われている安全保障法制関連法案についても、陳情1件、議員提出議案2件が提出されており、賛否討論と議決が行われた。
「集団的自衛権行使に関する法案の廃案を求める陳情書」では、共産党、虹の会、ネットの3会派と町田氏が賛成も少数で不採択。「安保法制の今国会での成立を急がず、慎重審議を求める」と「安保法制の廃案を求める」両意見書についても、賛成少数でそれぞれ否決となった。
6月定例会で議決されたそのほかの主な案件は、以下の通りとなっている。
▽保険診療への消費税ゼロ税率課税(免税措置)とする意見書提出を求めることに関する陳情/賛成少数・不採択▽大和市において、子宮頸がんワクチンの被害者救済を求める陳情書の取り下げについて/承認▽市スポーツ施設設置条例の一部を改正する条例について/全員賛成・原案可決▽神奈川県最低賃金改定等についての陳情書/全員賛成・採択▽同意見書/全員賛成・原案可決▽年金削減・マクロ経済スライドの発動に抗議し、撤回を求める意見書の提出を求める陳情書の取り下げについて/承認▽工事委託契約の締結について/全員賛成・同意▽基地対策に関する事項についての中間報告▽市土地開発公社経営状況について▽公益財団法人大和市スポーツ・よか・みどり財団経営状況について▽同大和市国際化協会経営状況について▽各常任委員会所管事項の調査について▽議員派遣について
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