神奈川県全域・東京多摩地域の地域情報紙

  • search
  • LINE
  • MailBan
  • X
  • Facebook
  • RSS

酒匂川水系の環境を考える会で会長を務める 陣野 一郎さん 市内早川在住 74歳

公開:2017年2月4日

  • X
  • LINE
  • hatena

のんびり自然にまかせて

 ○…「小田原メダカなんて本当にいるの?」。そんな疑問をきっかけに、生物が好きな仲間らと結成した「酒匂川水系の環境を考える会」。小田原メダカの保護活動や河川の生態系を調査するうちに行きついた答えは、「川・山・海と線引きせず、自然環境を総合的に捉える必要性」だった。あれから17年、各分野の専門家を招いたシンポジウムの開催を毎年続けている。

 ○…城南中学校では生物部に入部。動機は昆虫が好きだったことだが、顧問の先生の影響を受けて興味を抱いたのはシダ。地味な印象のある植物だが、「種類が豊富で葉の形状もさまざま」であることに一気に引きこまれた。その後、小田原高校時代もシダの研究に没頭。「紀伊半島で頻繁に観察されるタキミシダを湯河原で発見したのはうれしかったな」。社会人になっても熱は冷めやらず、休みになれば各地の山へ出かけたが、目指すのは頂上ではなくシダ。「地図を頼りに沢沿いの獣道ばかり歩いた。だから、本当の行楽地って知らないんだよ」

 ○…幼少時代から、自宅近くを流れる早川が遊び場。父と頻繁にアユ釣りに出かけたことが懐かしい。「大雨が降った後は、比較的早く濁りが回復する早川に、酒匂川のアユが泳いでくる。そんな時はチャンス。向こうの方がサイズが大きいから、その時を狙ったよ」と得意げだ。

 ○…定年退職後、趣味で始めた野菜作り。すると、のどかな春を彩るタンポポやモンシロチョウも、「生育に害を与える厄介な存在へと変わってしまった」と苦笑い。自然を守ることは大事と理解していても、立場や状況によって一筋縄にはいかない。それを身をもって実感している。開催まで目前に迫った自然環境シンポジウムの趣旨は、「話題提供」。まずは専門家らの話に耳を傾け、「自然の魅力を知ってもらうことで、何かのきっかけになれば良いかなあ」。のんびり、自然体で活動に励んでいる。

小田原・箱根・湯河原・真鶴版の人物風土記最新6

石黒 太郎さん

(株)籠淸の専務取締役として、本店再建100周年事業を担う

石黒 太郎さん

小田原市城山在住 51歳

4月20日

大曽根 一成さん

「2024 OUR KANAGAWA 展示商談会」の実行委員長を務める

大曽根 一成さん

小田原市曽我光海在住 44歳

4月13日

村場 十五(じゅうご)さん(本名:村場悦郎)

小田原俳句協会の会長に就任した

村場 十五(じゅうご)さん(本名:村場悦郎)

小田原市荻窪在住 77歳

4月6日

津田 かおりさん

箱根湯本の旅館で若女将を務めながらSDGsの啓発に励んでいる

津田 かおりさん

箱根町湯本在住 43歳

3月30日

乾 恒雄さん

県からSDGs表彰を受けた認定NPO法人小田原なぎさ会の理事長を務める

乾 恒雄さん

小田原市酒匂在住 70歳

3月23日

小澤 芳信さん

2023年度神奈川県レクリエーション協会の功労者表彰を受けた

小澤 芳信さん

小田原市栢山在住 91歳

3月16日

意見広告・議会報告政治の村

あっとほーむデスク

  • 4月20日0:00更新

  • 4月13日0:00更新

  • 4月6日0:00更新

小田原・箱根・湯河原・真鶴版のあっとほーむデスク一覧へ

バックナンバー最新号:2024年4月20日号

もっと見る

閉じる

お問い合わせ

外部リンク

Twitter

Facebook