平成29年度の小田原市ＰＴＡ連絡協議会会長に就任した 大木 富男さん 大窪在住 52歳
小田原・箱根・湯河原・真鶴版
公開：2017年6月3日
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自然体のまとめ役
○…昨年度まで２年にわたり娘の小学校でＰＴＡ会長を務め、今年度も副会長の役を担う。このほど市内36の小中学校のＰＴＡをまとめるポストにも就いた。”長”のつく役柄続きで大変ですね、と水を向けると「あちこちの地域に仲間が増えますからね。情報交換にもなるし、全然苦じゃない」とおおらかな笑顔を見せる。
○…海を臨み、緑に囲まれた水之尾で過ごした少年期。みかん農家だった両親を手伝いながら、年の近い仲間たちと山野を駆け回り旺盛に遊んだ。ジェットコースターのような坂道をスケートボードで滑り降り、勢い余って顔面半分を血だらけにしたり、自転車で転んで腕をざっくり切ったり。父に叱られるのが嫌で隠しとおした”男の勲章”は、今も体のあちこちに残る。
○…「家業を継ぐもんだと思っていた」吉田島農林高（現吉田島高）３年時、農家の将来を考えた父にかけられた、「無理しなくてもいいよ」の言葉。卒業を半年後に控え、一瞬茫然。しかしすぐに「まるっきり、土から離れよう」と切り替えた。最初の就職先の鉄工所から精密機械の設計・製作所へ転職、17年前に独立して大木エンジニアリングを設立。技術や理論を机上で学ぶより、先に現場を経験したことが自身の仕事に活きた。機械の図面を描く一人の時間は、気持ちが落ち着く大切なひとときだ。
○…会社の資金繰りや仕事の受注など、困難に直面すると「無理なことでもやってやろう」と、俄然やる気が出る。若かりし頃、半年後の予定が３日後に早まった海外出張も「不安よりワクワク感が勝った」という度胸の持ち主。城南中バスケ部時代に、学び舎へ続く坂道での腹筋と腕立て伏せで培った、タフな体と精神力の賜物か。一方で、外食先で気に入ったメニューを家で再現するなど、手まめな一面も併せ持つ。今後の夢は「ピザ屋さん」。粉の配合で食感が変わるのが楽しくて、と少年のような笑顔が魅力的だ。
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