4月21日に能登応援イベントを行うTHE RABBITS’ BASE代表の 鹽野 佐和子さん 都筑区在勤 60歳
がんの経験、エンタメで伝える
○…脚本・演出家として横浜で活動すること30余年。現在まで築いた縁をフル活用して今回のイベントを企画した。運営をほぼ1人で行っているため「時間がない中、人集めから会場選びまで大変でした」と苦笑する。無事に開催できることを喜びつつ、「イベントを通して能登の現状を知ってもらい、決して『他人事』ではないことを伝えたい」と話す。
○…北海道札幌市出身。中学生の頃、当時の英語教師とバンド「ゴダイゴ」の影響を受けて英語好きに。高校、大学と各1年ずつ留学。アメリカの大学で演劇に出会った。「当時は演じる専門でした」と振り返る。大学卒業後、地元の俳優養成所に所属し、技術を磨く中で「演出もしてみたい」という想いが芽生えた。カナダ、東京で就職した後、一から脚本・演出を学び直そうとシナリオセンターに通い始めたのは、40歳の頃だ。
○…転機は2017年、乳がんの発覚。「なんで私なんだろうと、頭が真っ白になりました」と当時を振り返る。何カ所も病院を回り主治医を探した。「命を預けるからこそ信頼できる先生に任せたかった」。無事に手術は終わったが、現在も投薬などの治療は続く。そんな中、エンタメを通して乳がんについて知ってほしいと19年に団体を設立。21年には自身の経験をもとに脚本した舞台を初公演した。その後も、市内各地で舞台の上映会を行うなど精力的に活動している。「舞台を見た人が『心が軽くなった』と言ってくれるのがモチベーションです」
○…昨年還暦を迎えたが「まだまだ活動は続けます」と前向き。「乳がんは女性の9人に1人がなる病気。危険性はもちろん、冷静に対処すれば治ることを今後も伝えていきたい」と意気込む。
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