福島第一原発事故の影響を受け、旭区・左近山団地で避難生活を送る児童2人を受け入れた市立左近山第一小学校(縣優子校長)。同校と現地の小学校で7月14日、テレビ会議システムを使った交流会が企画され、2人は画面を通じて友人や教諭との再会を果たした。
地元・福島県いわき市を離れ、約250Km離れた左近山団地に祖父、両親と避難してきた久之浜第二小学校の清水ナイキ君(3年)=写真中央=と、妹のアテナさん(2年)=写真右。
2人は4月1日から左近山第一小に転校し、新しい環境で学校生活を送っている。ナイキ君は「こっちの学校は楽しい。5月の運動会では80m走で1位になれた」と白い歯を見せる。「子どもたちが楽しそうで何より。現地では給食も十分ではない。プールや校庭遊びができるのは本当にありがたい」。母親の裕美さん(39)は胸中を打ち明ける。
14日は左近山第一小の全校児童305人が体育館に集合。縣校長は「2人は元気に通っているので、安心してください。この出会いに感謝したい」と話しかけた。ナイキ君、アテナさんのほか代表の児童数人が、久之浜第二小の児童たちと画面上で自己紹介や質問などを交換し、「みんなに会えてよかった。これからもテレビ会議をやりたい」と喜びを分かち合った。
福島第一原発から28Kmに位置する久之浜第二小は、20Km以上離れた別の小学校の校舎を間借りしている。41人いた全校児童のうち、通学する児童は22人に。こうした状況を受け、左近山第一小では5月から2回、約10日間ずつ募金活動を実施。文房具類を集めるなど支援に乗り出している。
久之浜第二小の増子春夫副校長は「支援物資を送ってもらうことになり、ありがとうございます。皆さんの顔を見られてよかった」と感謝の思いを話した。集まった物資は7月中に職員が現地に届ける予定だ。
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