2012年5月21日、首都圏で173年ぶりに「金環日食」が観測される。旭区では「中心食線」が通過することから、区民への周知を進めるとともに、関連イベントなどを開催していく方針だ。
金環日食とは、月が完全に太陽を遮り、太陽の光がリング状に見える現象のこと。周辺は薄暗くなるという。日本では1987年に沖縄本島で観測されて以来の金環日食だ。
中心食線は、月と太陽の中心が通る軌跡のことで、
リングを最も美しい状態で見ることができるという。横浜市内では旭区をはじめ緑区、瀬谷区、都筑区、港北区を通過する。
来年5月21日には、関東や中部、近畿地方などの広範囲で日食が見られるほか、区内は午前7時半ごろよこはま動物園ズーラシア(上白根町)周辺を中心食線が通過するため、観測に適した条件が揃う。
173年ぶりの観測にちなみ、173日前の11月30日にはズーラシアにカウントダウンボードが設置され、除幕式が行われた。同園を運営する(財)横浜市緑の協会の吉田哲夫理事長は「当日は国内外、多くの人に見てもらいたい」と期待を込める。同園は当日、早朝開園して日食観測や動物の観察を実施。観測日までは観察キットを用いた太陽の観察会などを予定している。
「あさひくん」世界デビューも
旭区ではこれからプロジェクトチームをつくり、独自の企画立案に向けて始動する。当日の鑑賞会だけでなく、宇宙や天体に興味を持ってもらうような子ども向けイベントも今後考えていくという。
濱陽太郎旭区長は「旭区を世界にPRするいい機会だと思う。マスコットの『あさひくん』も世界デビューさせたい。まずは区民の関心を高めるため、さまざまなイベントを通して金環日食をアピールしていきたい」と意欲を見せている。
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