相手に寄り添い、話をじっくりと聞く「傾聴ボランティア」。旭区にも「旭ふれあいコール」というボランティアグループが週3回、自主的に活動している。
「お元気ですか」―。高齢者の日常の相談に乗ったり、話し相手になったり。電話の話題はその日の体調や世間話、昔話などさまざまだ。利用者に定期的に電話をかける「おげんきですかコール」と、相手が話したくなったときに電話をしてもらう「ふれあいコール」の2種類の用途がある。「活動的な人だったらいいけど、ひとり暮らしだと世間とのふれあいも減ってしまう。『最近誰とも話してなかった』と言われることも多いです」と話すのは代表の村松壽子さん(71)=写真左。
初期メンバーの寺島加代子さん(64)は、ひとり暮らしをする父親のさみしさを痛感したことから活動を始めたという。「いつも1〜2時間は話してました。一人だと声を出さなくなっちゃうんですよね」
旭ふれあいコールは、1999年に区の事業として始まったもの。当時、区内には地域ケアプラザが3カ所しかなく、高齢者のささいな悩みを相談する場として設立された。活動場所や固定電話の準備など課題もあったことから時間がかかったが、今年4月から区から独立することに。横浜市内ではほかに金沢区も同事業を実施し、自主事業化している。
「続けることに意義」
しかし、独立後の課題は多い。35人いたメンバーは10人に、利用者の人数も160人から110人に減ってしまった。「区から離れたことで、心配になってしまった人がいるのかも」とメンバーは話す。活動場所確保の事情から月〜金曜だった活動日も週3回に、固定電話も携帯電話を使用するようになった。
村松代表は「私たちは友達ではないけれど、気にかけてくれる人がいることは、支えになると思う。課題はあるけど、続けることに意義がある」と笑顔を見せた。
旭ふれあいコールは月・水・木(祝日・年末年始を除く)の午前9時半〜正午。また、ボランティアスタッフも募集中。利用やボランティア登録は【携帯電話】070・6984・1200へ。
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