二俣川駅と鶴ヶ峰駅の区間を走るコミュニティバス「四季めぐり」を運行する二重(ふたえ)交通(株)(篠崎智雄代表取締役)=本村町=がこのほど、事業を本格化することを明らかにした。来年4月1日の開始を目指し、調整を進めている。
四季めぐりは公共交通機関が通っていない旭中央地区に今年4月から試験的に導入されているコミバス。横浜市が地域に密着した交通手段導入の取り組みを支援する「地域交通サポート事業」によるもので、試験運行は7月末までと決まっていたが、同社の判断により自社負担で8月以降も試験運行を続けていた。
コミバス運行のために必要な乗客数は1日130人だが、7月から10月までの乗客数の月平均は100人前後。採算ラインには到達していないが、地域の要望に応え同社が本格運行を決めた。篠崎社長は「運行に心配はあるが、利用している人がいる限りやめられない。外出する手段ができることで、元気の源になれば」と話している。現在、コミバスは9人乗りだが、本格運行後は定員超過を防ぐため13人乗りの車両に変更する予定だという。
10年以上前からコミバス運行を求めてきた検討委員会の内田恒夫会長も「二重交通や行政、地域のおかげでここまで来れた。本当にうれしい」と喜びをかみしめた。
現在、地域交通サポート事業には17団体が登録しており、試験運行から本格運行に進んだのは旭中央が3例目となる。市によると、採算性などの問題から事業者が見つからず、試験運行に進めないことが多いという。市は「事業者の判断に感謝。地域の方にはこれで安心せず、引き続きコミバスを利用してもらいたい」と話している。
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