横浜市は7月30日、手足口病の流行がピークを迎えていると発表した。旭区でも小児科定点医療機関の患者報告数の平均値が、6週連続で流行警報発令基準値5・0人を超過(7月30日現在)。市では「今後しばらく流行の継続が予想される」としている。
手足口病は、3日から5日の潜伏期をおいて、手足や口腔内に水疱性発疹が現れる急性ウイルス感染症。国立感染症研究所によると、夏期をピークに、4歳くらいまでの幼児を中心として流行がみられるという。
横浜市では毎週、小児医療機関94カ所を定点として患者数の報告を受けており、患者数を報告医療機関数で割った平均値を患者報告数として集計している。旭区では6カ所の医療機関が定点に該当。報告によると、旭区内では今年の第25週目(6月15日から21日)に6・60と警報レベルを超えたのを皮切りに、翌週は5・25と若干数値が下がったものの、その後、患者の数はさらに増加。第29週(7月13日から19日)には定点あたり20・20人で区内ピークを記録した。第30週(7月20日から26日)に入り、前週に比べると少し数値が下がってきつつある。しかし、依然として患者の数は基準値を超えた状態が続いている。
感染者数は減少傾向
市全体でも、患者数は6月下旬頃から急激に増加。第27週には、定点あたりの患者数が6・24と、2年ぶりに警報発令基準値を上回った。第29週の市全体での患者数は約1300人、定点あたり15・39と過去10年で最多となり、全区で警報レベルとなった。しかし、第30週になり、旭区・市全体ともに患者数は僅かながら減少。徐々に収束に向かう兆しが見えてきた。
旭区医師会小児科医会会長を務める『おじま小児科』の小島正院長は「今年は特に感染者が多い。重症化するのはまれで、多くの場合は一日程度で熱が下がります。飲み食いができないような場合は、注意して速やかに受診してください」と話す。
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