旭区内交通事故 昨年、死亡者数が0に 高齢者の事故、依然多発
昨年の旭区内での交通事故による死亡者数が0人だったことが分かった。ほかにも、交通事故発生件数、負傷者数などの数値も過去10年間で最少を記録した。その反面、高齢者(65歳以上)の事故件数は依然多いままだ。
旭警察署(橋野二郎署長)によると、2015年の旭区内で発生した交通事故は765件、負傷者数は870人だった。死亡者数は、毎年10人未満だったが、0件となったのは、過去10年間の中で昨年が初めてだった。事故件数は、05年の時点では年間1369件。その後、徐々に事故は減っていき、2008年には1千件を切った。10年前から比べると年間でおよそ600件もの事故の発生が減少したことになる。
旭署によると、区内では中原街道周辺の道路で横断者と車の衝突事故が多発。警官などが近隣住民に、交通安全の呼びかけなどを行った。また、周辺地域に比べ旭区は、速度の出し過ぎによる単独事故も多く、旭署では取締を強化して事故防止対策に取り組んだという。
免許保有者は高齢化
区内事故件数が減っている中、依然として高い数値を記録しているのが高齢者による交通事故だ。発生件数は10年前の268件に対して、昨年も245件とほぼ横ばいだが、全体件数に対する高齢者事故の割合は19・6%から32・0%と増えている。神奈川県警察によると、2005年の旭区内にいる自動車運転免許の保有者は約14万9千人。そのうち65歳以上の高齢者は約1万7500人だった。10年後の昨年は免許保有者数が14万8千人とほぼ横ばいにも関わらず、高齢者の数は2万9700人と1万人以上増加していることが分かった。若い世代の免許取得率が減ったことと、区民の高齢化が原因だ。
旭署は高齢者ドライバーに「運転に自信がなくなったら免許の返納制度を利用して」と呼びかける。歩行者には「夜道を歩くときは、反射材の着用が事故防止に効果的」としている。
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