保育に関する保護者の相談を受け、ニーズに合った提案をする専門職「保育コンシェルジュ」。待機児童対策の一つとして今年度から横浜市が全区に配置しており、旭区役所でも6月1日から中島礼子さん(41)がコンシェルジュとして勤務している。
旭区の待機児童数は前年比で59人減少し、52人(4月1日現在)。認可施設を2カ所新設し、既存施設が受け入れ枠を拡大したことにより定員は110人分増加したが、解消には至っていない。
保育コンシェルジュは相談者の要望を聞き、認可保育所だけでなく、幼稚園や一時預かり、横浜保育室などさまざまな保育サービスの情報を提供する。6月24日現在の利用状況は、窓口での相談が6人、電話相談が4人。内容は、申し込みのタイミングや保育サービスの違いについての質問など。繁忙期となる秋口に向け、現在は区内の保育所や幼稚園に訪れたり、情報収集に励む中島さん。「遠慮せずに気軽に相談に来てほしい」と呼びかけている。
保育士などの資格を問わず、子育てへの関心や意欲の高さなどを応募要件に区HP(ホームページ)などで募集をかけたところ、旭区では20代後半〜60代の17人が応募。その中から中島さんが選ばれた。中島さんは横浜市の社会福祉職の職員として勤務していた。保育から高齢者、生活保護など福祉全般の相談対応をしていたが、「当時は忙しくて、保育の細かいところまで手が回らなかった」という。そこで今回の事業を知り、「これなら細やかな対応ができるのでは」と、最も長く勤務した旭区役所での応募を決意した。
区こども家庭支援課は「以前の経験を生かし、十分に力を発揮してくれている。相談者との信頼関係を築き、取り組みを推進してもらえれば」と話す。
相談日は月・火・水・金曜日。区役所3階32番窓口で対応。問い合わせは【電話】045・954・6173区こども家庭支援課。
旭区・瀬谷区版のトップニュース最新6件
|
|
|
|
|
|
|
<PR>