いじめや恋愛など体験談を歌に乗せ、路上ライブを続けるシンガーソングライター、石川雅士さん(17)=本村町在住=が初のソロCD「Many money」を9月28日、全国発売する。ありのままの自分をさらけ出す姿に、世代を超えて共感が集まりつつある。
「1ヶ月で100万円稼げますよ 甘い言葉がパソコンの液晶で踊ってる アンケートに答えるだけで稼げる 楽に稼げるコレ良いじゃん」―。3曲入り新作CDのタイトルで、1曲目を飾る「Many money」は、そんな歌い出しで始まる。1年ほど前、インターネットで見つけたサイトにのめり込み、時間と労力を無駄にした失敗談を、率直に歌った曲だ。
「生きてるから今の自分がある。生き続けていれば、いろんな可能性があるってことを伝えたい」。音楽の原点はそこにある。CDの2曲目「生き続けた先に待ってるもの」では音楽を始めた中学時代、級友からいじめられ、自殺まで考えた当時の心境がつづられているが、決して後ろ向きではない。曲の最後では友達と遊び、恋愛を楽しむようになった自分を描いている。
これまで書きためてきた曲は、ノート20冊近くになる。「思ったことを隠さず本音で書く。半分くらいが愚痴になっちゃうけど」。歌詞ができると、アコースティックギターで旋律をつける。今は1日1曲を目標に作詞、作曲を続けている。
歌手デビューは2年前、海老名市の音楽事務所に送ったデモテープがきっかけだ。音楽一筋で生きていこうと通信制高校に転校。今は多いときで週4回、二俣川や大和の駅前でギターを抱える。路上ライブにこだわるのは「聴いてくれる人の反応が直に伝わってくる、大切な交流と勉強の場だから」。一人でも多くの人に聴いてほしい―。「ビッグになる」夢を胸に、歌い続ける。
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