神奈川県全域・東京多摩地域の地域情報紙

  • search
  • LINE
  • MailBan
  • X
  • Facebook
  • RSS
旭区版 掲載号:2011年9月29日号 エリアトップへ

今宿在住松下さん 仏・展覧会に初入選 「サロン・ドートンヌ」 初出展で快挙

文化

掲載号:2011年9月29日号

  • LINE
  • hatena
絵を教える松下さん
絵を教える松下さん

 今宿在住の画家・松下辰枝さん(59)が、フランスの展覧会「サロン・ドートンヌ展」に初入選した。作品出展も初めて。10月12日からパリで開催される展覧会に、松下さんの作品が展示される。

 サロン・ドートンヌ展は、日本語で「秋の展覧会」という意味。毎年1回、秋にパリで5日間〜2週間程度開催されている。今年は10月12日(水)から16日(日)に、シャンゼリゼ大通りの特設会場で開催される予定だ。

 同展覧会は1903年から始まり、日本人では過去にヒロ・ヤマガタや鶴岡義雄らも出展している。

 入選したのは椿の花を描いた作品。サイズは50号(縦1167㎜)あるが、特別に展覧会を意識して描いた作品ではないという。松下さんは「日ごろ描いていた作品の中から選んだ。入選するとは思っていなかった」と驚く。松下さんは「若いころは、公募展に入賞することが全てだと思っていたけど今は違う。どのような評価をいただいても、自分が良いと思える作品を描くことが大切」と話す。

 作品はアクリル画が中心。花や自然をはじめ、街を歩いて「いいな」と思うものを自分なりに表現するという。「特別なことはしない。生活の中にある風景や身近なものを、自分の作品にするから」

 幼いころから絵を描くのが好きだったという松下さん。しかし「周りには上手な人がたくさんいるし、画家でやっていこうとは考えてもいなかった」と振り返る。約40年前に茨城県に引っ越したとき、近所の公民館の絵画サークルに参加。そこで出会った恩師に感銘を受け、自身も「絵に全てを注ごう」と決意した。「子育て中も上手く時間をやり繰りして絵は描き続けてきた。絵にはゴールがない。追求すればするほど”何か”が出てくるから。これからも楽しんで続けていきたい」と意気込んでいる。

区内施設でボランティアも

 画家として活動する一方、松下さんはひかりが丘地域ケアプラザや特別養護老人ホームなどで月4回、入居者やデイサービス利用者を対象に絵画教室を開いている。ケアプラでは開所以来8年ボランティアを続け、毎年夏休みには子ども絵画教室も行う。松下さんは「自分は一緒に楽しませてもらっている立場。役に立つことがあれば何でもしたい」と笑顔をみせる。

 「やればやるほど、描きたいものが出てくる」―。決して無理せず、絵は生活の一部。これからも自分のペースで作品を描き続ける。
 

入選した作品「椿」
入選した作品「椿」

旭区・瀬谷区版のトップニュース最新6

「農」の魅力伝える

瀬谷区

「農」の魅力伝える

8日、初のせやまる市場

5月2日

子育てに「ゆとり」創出

山中市長インタビュー

子育てに「ゆとり」創出

直接支援で実感へ

5月2日

今の風景を次世代へ

写真と楽しむ会

今の風景を次世代へ

原中コミスクで作品公開

4月25日

活性化へ3者協定締結

若葉台団地

活性化へ3者協定締結

大学の専門性を生かす

4月25日

歩道橋にEV設置へ

三ツ境駅北口

歩道橋にEV設置へ

市、25年度の完成目指す

4月18日

知る会で地域住民と交流

ウクライナ避難民

知る会で地域住民と交流

鶴ヶ峰の犬飼さんが企画

4月18日

意見広告・議会報告政治の村

あっとほーむデスク

  • 5月2日0:00更新

  • 4月18日0:00更新

  • 4月4日0:00更新

旭区・瀬谷区版のあっとほーむデスク一覧へ

イベント一覧へ

戦後の横浜 写真資料でたどるサイト

戦後の横浜 写真資料でたどるサイト

4月27日から都市発展記念館が公開

4月27日~5月31日

旭区・瀬谷区版のイベント一覧へ

バックナンバー最新号:2024年5月3日号

もっと見る

閉じる

お問い合わせ

外部リンク

Twitter

Facebook