かながわエコカー大会 産業短大が2位 独自の技術競う
自作の省エネ自動車を走らせて、その性能を競う「かながわエコカー競技大会」が8月11日、日産自動車追浜工場=横須賀市=で開催。旭区からは県立産業技術短期大学校=中尾=の省エネ研究部が出場し、準優勝に輝いた。
この大会は、50ccのエンジンを搭載した車体を操縦し、時速25Km以上で特設コース10周、約16Kmを走行する競技。完走後に消費燃料を計測し、燃料消費率(1リットルあたりの走行距離)で勝敗をつける。
7回目の今年は16団体22台のマシンが参加し、同校からは、ピンク色の「ファンシー」と黄色の「ランラン」の2台が出走。ランランはレース中にマシントラブルに見舞われ、途中リタイアしたが、ファンシーは完走し2位だった。
ファンシーを操縦した2年生の部長、青木涼子さん(20)は「部員全員の思いが詰まったマシンをいかに長く走らせるか。プレッシャーは大きかった」とレース中の心境を語った。
今年のマシン製作で部員たちが特にこだわったのは、部品の改良だ。「車体の軽量化はもちろん、タイヤの角度など、細部の微調整にも力を入れたことが準優勝につながった」と分析。
また「クラッチを切り惰性(だせい)で走行させることで、燃費をよくしたことも勝因」とも話した。
顧問の工学博士、太田元一(げんいち)氏は「丁寧な作業が結果につながる。マシン作りを通してものづくりの基本を学べたのでは」と話した。
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