コスモスやススキ、フレンチラベンダー…。旭図書館2階の大きな窓から外を眺めると、目に入るのは色鮮やかな植物。旭図書館(廣瀬貞男館長)では現在、屋上緑化を進めており、この維持管理を担うのは、市民による「グリーンボランティア」のメンバーだ。
同団体の活動は今年4月から始まり、月〜金曜の午前9時から開館までの30分が活動時間。メンバーは9人で、当番制で水やりや植物の手入れを行う。どんな植物を植えるかもメンバーが話し合って決めているという。メンバーの鈴木元美さん=白根=は「もともと土いじりが好きで。もっと規模を大きくできたら」と話す。来月はパンジーやビオラを植える予定だ。
「やさしい」図書館に
旭図書館では昨年の開館25周年を機に「環境にやさしい図書館づくり」を進めてきた。その一環として、屋上緑化が上がった。屋上緑化は約5cmの土壌の上に芝生が植えられる。大地から切り離されているため、植物を育てるためには細かな手入れが必要になってくるという。そこで、集まったのがグリーンボランティアだ。メンバーの協力もあり、今年7月に効果を測定したところ、コンクリート表面は約53度だったのに対し、芝生部分は30度。空調の節約にもつながったという。
また屋上緑化には、利用者のリフレッシュの場にしほしいという思いも。今まではコンクリートの殺風景な景色だったが、雰囲気はがらりと変わり、利用者にも「やさしさ」を提供しているようだ。
「屋上を見た人が写真を撮ったりしてくれているのを見るとうれしい」とメンバーは口を揃える。廣瀬館長は「皆さんには本当に感謝の一言。植物なので始まりがスタート。今後も新たな輪をつくっていければ」と話した。
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