大震災などの災害発生直後に備え、旭区(濱陽太郎区長)とフジパン(株)横浜工場(大宮邦裕工場長)=上白根=との間で3月11日、食料の供給協力についての協定が締結された。災害が発生した場合、同工場内にある出荷前のパンを同工場が区に提供し、区から小中学校などの各地域防災拠点に配分されることになる。
区はこれまで、1997年に旭区商店会連合会とも災害時の物資の供給協定を結んでいるが、直接の食料生産拠点となる工場との協定は今回が初。
同工場は24時間稼働しており、1日あたり約20万個のパンを製造している。日に数回ある出荷の前後で提供できるパンの量は変わるが、常に食パン3万8千個、菓子パン2万個を提供できるようにしておくという。大宮工場長は「2年前の震災の時には、フジパン仙台工場が地元の人にパンを提供させていただいた。横浜工場でも、地元に対して最大限の協力をしたい」と思いを語った。
濱区長は「被災後の1日、2日の過ごし方でその後の健康も大きく左右されることがある。いざというときに備えて食料を確保していただけるというのは、地域の人たちの安心感にもつながる」と感謝を表した。
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