昨年5月に策定された、公共交通機関や道路などのバリアフリー化を目指す「二俣川駅周辺地区バリアフリー基本構想」。市ではこのほど、基本構想に基づき道路の具体的な工事内容や期間を定めた道路特定事業計画を発表した。2017年度までに、地区内の歩道の段差解消や誘導ブロックの設置などの整備を進めていく。
横浜市では2006年から、「高齢者、障害者等の移動等の円滑化の促進に関する法律(バリアフリー法)」により、各地区で基本構想を策定するなどバリアフリー化を推進している。市内では関内駅や横浜駅、三ツ境駅など12地区で進められている。
二俣川駅周辺は神奈川県ライトセンターや県立がんセンター、県運転免許試験場など公益施設が集まるほか、相鉄線・二俣川駅の1日平均乗降客数は相模鉄道の駅で4番目に多い(昨年度時点)。基本構想では二俣川駅やバスターミナル、民間施設などがバリアフリー化を一体的に進めていく。
今回発表された道路特定事業計画は、各施設を結ぶ道路の整備についてまとめたもの。車椅子の人が通行しやすいよう勾配を改修するほか、歩道と車道の段差解消、視覚障害者用誘導用ブロックの改修などが2017年度を目標に整備が計画されている。今回対象となるのは二俣川駅より半径500m〜1Kmのエリアで、試験場通り、厚木街道、障害者地域活動ホーム前などを通る9経路。すでに、中途障害者地域活動センター「フェニックス旭」前で計画されていた、杖などが引っ掛かりやすいとされていた排水溝のふたの改善は整備が完了している。
次年度は試験場通り(運転免許試験場入口交差点〜ニュータウン通りとの交差部)と厚木街道(JA横浜本店二俣川支店前〜運転免許試験場入口交差点)の2カ所で予定されており、歩道の全面改修や勾配の改修、視覚障害者誘導用ブロックの新設・改修が行われる。市道路局は「他の事業者の方々と計画通り進めていければ。歩きにくいなど道路のことで気付いたことがあれば土木事務所に連絡を」としている。
同地区では基本構想策定にあたり、障害者や高齢者などの関連団体や自治会、学識経験者、各事業所などからなる「二俣川駅周辺地区部会」を発足。実際に現地を回り、課題を見つけてきた。同会に所属する二俣川地区連合自治会の内田恒作会長は「二俣川は地域以外の人も大勢来るので、バリアフリー化は重要。ただ、対象には入っていないが商店街内の人通りも多いので、こちらの整備も考えていきたい」と話している。
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