ジャズやクラシックなどをバックに、コーヒーを提供する横浜市今宿地域ケアプラザ=今宿町=の交流イベント「音楽喫茶」=写真。月1回のイベントには毎回約60人が訪れ、男性利用者は約4割を占める。旭区内11カ所あるケアプラザは共通して男性利用者の少なさを課題に挙げているが、この取り組みは施設の周知だけでなく、男性利用者の増加にも一役買っている。
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部屋に広がるのは、ドイツ製のスピーカーなど大型音響機器から流れる音と、喫茶店の現役マスターがいれたコーヒーの香り。1杯200円のコーヒーは、利用者の来館のきっかけにもなっている。レコードと音響機器は寄付によるもので、地域の回覧板などで募集すると開始1カ月で600枚のレコードと7台のステレオが集まり、現在レコードは千枚を超える。自治会のポスターで知って以来、毎月通っているという菅野弘道さん(71)は「家と違って大きな音で聴けるし、なにより皆で聴くのが楽しい」と笑顔を見せた。
旭区には現在11カ所のケアプラザがあるが、旭区福祉保健課担当者によると、共通して女性の利用率が高い一方で男性の利用促進が課題の一つだという。今宿地域ケアプラザ(澤木友章所長)が毎月開催している「くつろぎカフェ・音楽喫茶」も、中高年男性の利用促進をねらって企画されたものだ。実際に、体操教室などでは男性が全体の約1割程度なのに対し、同事業では4割にのぼる。また同館によるとそのほとんどが「初めてケアプラザに足を運んだ」という人だという。
澤木所長(68)は「介護などのイメージが強いかもしれないが、それだけではなく地域交流のための場所でもあるということを知ってもらい、気軽に足を運んでもらえたら」と話す。
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