中区本牧を拠点に活動するサッカーチーム「YSCC」(横浜スポーツ&カルチャークラブ)が、Jリーグで来季から新設されるJ3に参入することが11月19日に決まった。
参入決定の吉報はJリーグの大東和美チェアマンから電話で伝えられた。当日都内で行われたJリーグの理事会は、YSCCの参入を満場一致で承認。同クラブの吉野次郎理事長=写真中央=は、「ここまで歩んでこられたのは本当に多くの方の支援があってこそ。恩返しの思いを込め、今後もスポーツを通じた地域社会の発展、人々の幸せに貢献してきたい」と喜びを語り、サポータークラブ名誉会長を務める三上章彦中区長やキャプテンの服部大樹選手とクラブの歴史に残る1日を祝った。
Jリーグ設立の7年前、1986年に「住民と深くつながるスポーツクラブを通じた地域文化の発展」を目指し創設されたYSCC。02年にNPO法人化し、サッカー以外にもバドミントンやテニス、男女混合バスケットボールなど、総合型地域スポーツクラブとして、あらゆる世代の人が参加。現在クラブ会員は約900人にのぼる。
その中で、サッカーのトップチームは05年に関東社会人リーグ1部に昇格、昨年からはアマチュアの最高峰JFLの舞台で戦ってきた。選手のほとんどが昼間は会社員として働き、夜間に練習を重ねる。専用グラウンドを確保できていないため、練習は近隣中学校の校庭などを利用する。
資金面などでも課題は多いが、来年3月の開幕に向け、新たな挑戦が始まる。
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