川井本町に本社を構え、一般から業務用クリーニング、ユニフォームリース事業などを展開する「横浜ドライ」(佐々木守雄代表取締役・67)。1968年に上川井町で創業し、昨年で45周年を迎えた。「正直、こんなに長く続くとは思わなかった。でも、私が元気なうちは大丈夫かな」と冗談っぽく話す。
熊本県出身。18歳の時、品川のクリーニング店でアルバイトを始めたが、給料すらまともに支払われていない労働環境に絶句した。「会社を立て直してやる」。若手ながら環境是正に奔走。やがて会社を譲り受け、23歳で自社を立ち上げた。
はじめは個人向けのクリーニング中心だったが、季節に左右される経営を改善すべく、業務用クリーニングへ事業を展開。また、古着のジーンズが流行し始め、原宿で売れていたことをヒントに、1回機械にかけるだけで1年間履き古したような風合いが出るジーンズの加工を始めた。1971年には、ストーンウォッシュ加工を施す機械をイタリアから導入。その手法を国内に広めることになる。
順調だった既製服の加工・物流だったが、低価格の衣料メーカーの進出により、01年に事業を廃止した。「契約は始まりに過ぎなくて、長い間やってれば問題が生じるのは当然のこと。時代の変化に対応すべく、今、何をすべきか判断することが要」。一つのことにとらわれず、多角的な視野で会社を見つめてきた。核となる高い技術と優れた人材を武器に、今後も時代のニーズを探っていく。
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