旭区内の2014年1月から12月に発生した振り込め詐欺の被害総額が1億1万7197円だったことがわかった。被害総額は前年を下回ったが、発生件数は前年比4件増。特に還付金詐欺の被害が目立った。旭警察署(橋野二郎署長)では、金融機関などと連携しながら注意を呼び掛けている。
県内でも振り込め詐欺の総額は約27億円と2013年の約35億円から減少。だが、還付金詐欺は353件(前年比170件増)、金額も約4億円(前年比約2億2千万円増)と倍増した。
旭区内で発生した還付金詐欺は10件(前年比9件増)、被害総額は992万5439円。還付金詐欺は、犯人が県や市の職員を名乗り、医療費が還付される手続きとだまし、ATMに誘導させる手口。手渡し型と違い、顔を合わせることもないため多発したと旭署は分析する。「犯人は言葉巧みに操作させ、振り込みをさせる。ATMで還付金が戻ってくることは絶対にない」と話す。
オレオレ詐欺は27件(前年比5件減)、被害総額は8991万1758円だった。最近では暗証番号式のコインロッカーを指定したり、警察の目を逃れるため都内で受け取りをする手口も増えているという。
14日に早くも発生
旭区内では1月14日、80歳代の女性が現金190万円をだまし取られる詐欺事件が発生。旭署によると、同日、女性宅に警察官を名乗る男から「息子が会社の金を横領し、警察に来ている」と電話があった。その後、弁護士を名乗る男が「保釈金が必要」と要求。女性は横浜駅周辺で弁護士の代理人を名乗る男に現金を手渡したという。
金融機関と連携
旭署では金融機関やコンビニエンスストアと連携して、注意を促している。昨年は金融機関により阻止された事例が43件あり、今後も啓発を強化していく方針だ。橋野署長は「電話でお金の話が出たら十分に注意してほしい。少しでも不審に思ったら警察へ相談を」と呼びかけている。
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