旭消防署都岡消防出張所(今野康弘所長)の都岡特別救助隊2係が、8月24日に愛媛県で開かれた第45回全国消防救助技術大会のロープブリッジ救出の種目で、全国トップの成績で入賞した。「迅速・的確・確実」を掲げて臨み、入賞チーム内で最速タイムを出した。
同大会は消防救助技術活動に不可欠な体力や精神力、技術力を高めようと、1972年から開催されている。同隊が出場したロープブリッジ救出は、4人1組で行う種目。対面する塔上へロープ(20m)をつたって向かい、要救援者を救出ロープに吊り下げ、けん引して救出する。
全国大会では順位は付けられず、減点がなかったチームはすべて入賞となる。ロープブリッジ救出に出場したのは全国から28チームで、そのうち入賞したのは16チーム。都岡特別救助隊はその中で最速の45・4秒を記録。実質的に「全国1位」に輝いた。山崎浩司隊長は「本当によくやってくれた。一生懸命努力したことが最高の結果につながった」とたたえた。
技術力・精神力が向上
出場したのは藤本良太さん、平郡健太さん、宮下亮さん、村上健朗さんの4人。同隊は市・県・関東すべて1位通過で、全国へ挑んだ。キャプテンの藤本さんは「動きが遅れてしまったところもあったが、隊員がカバーしてくれた。全国大会に出場したことで、技術力や精神力が強くなったと思う」と振り返る。同隊は環境が異なる会場でも力を発揮できるよう、ほかの自治体の消防署と合同訓練を行うなどしてきた。平郡さんが「合同訓練を重ねていたので、本番ではあまり緊張せず、いつもの力を出せた」と話すように、合同訓練も勝因の一つとなったようだ。
今野所長は「本番は鳥肌が立つくらい素晴らしかった。市大会のときは不安もあったが、勝ち進むにつれて信頼のおけるチームとなった。安全確実かつ迅速な動きを見せてくれた」とねぎらった。
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