横浜市の姉妹都市として最も古い、アメリカ・サンディエゴ市との提携が今年、60周年を迎える。交流の一環として4月に横浜市側の行政関係者や横浜サンディエゴ友好委員会(川口正寿会長)のメンバーら代表団約20人が現地を訪問し、交流会などが行われる予定。秋には横浜市内で、市民向けの記念事業も検討されている。
97年にオカピ寄贈
横浜市がサンディエゴ市と姉妹都市提携を始めたのは1957年10月。現地に住む日系人からの要請を受けた横浜市が雪見灯篭を寄贈したことがきっかけとなり、サンディエゴ市から提携の申し入れがあった。これまで両市の行政関係者や市民団体が相互に訪問し合うなど、さまざまな事業が展開されている。教育交流では、横浜市立大と市立金沢高校がそれぞれ現地の学校と提携し、ホームステイ事業などを実施。よこはま動物園ズーラシア(旭区)の開園に合わせ97年に初来日したオカピも、動物交流として寄贈されたものだ。
経済交流推進へ
横浜市では現在、8都市と姉妹・友好都市提携を実施。各都市と教育や文化などを中心とした交流が続けられている。一方、交流内容に変化も見られる。各自治体が姉妹都市と行う交流事業を調査する(一財)自治体国際化協会によると「近年、経済交流を求める声が増えている。景気が低迷する中、目に見える効果が期待されているのでは」と話す。横浜市でも10年ほど前から変化が表れている。2012年のサンディエゴ市との提携55周年では、林文子市長が現地を訪問。横浜市への企業誘致セミナーを開催した。具体的な誘致の結果はまだ出ていないが、その後、横浜市内で開催された、バイオ関連企業のマッチングイベントに現地企業が参加するなど交流が深まっている。また、横浜市は今回の姉妹都市提携60周年を契機に、新年度予算で海外プロジェクト推進事業を拡充予定。姉妹都市などと連携強化を図るための事業が検討されている。市国際局担当者は「海外諸都市との連携を一層深め都市の課題を協力して解決し、ともに成長していきたい」とし、「姉妹都市と経済交流などの実質的な交流を増やしていきたい」と話す。
旭区・瀬谷区版のトップニュース最新6件
|
|
|
|
|
|
|
<PR>